第四回向殿安全賞、受賞者の発表及び表彰式を開催しました。
The winners of the fourth Mukaidono Safety Award were announced and an award ceremony was held.

2018年度賞対象者の募集は7月一ヶ月間行い、有識者よりなる「表彰審査委員会」の審査を経て受賞者が決定し、以下日時に表彰式を執り行いました。

表彰式日時:平成30年11月20日(火) 12:15~12:55
表彰式会場:機械振興会館B2ホール (国際安全シンポジウム会場)

第四回受賞者

(1)団体(企業)の部

【功績賞】東芝機械株式会社 技術・品質本部
「安全人材育成にセーフティアセッサ資格制度を活用、資格者は製品安全への取組み展開に貢献」

【功績賞】株式会社 田代鉄工所
「セーフティアセッサ資格制度の活用と、3D CADを活用した設計リスクアセスメントの推進で、顧客と製品の安全化に貢献」

(2)個人の部

【【特別功労賞】Mr. Friedrich H. Harleß フリードリッヒ ハーレス様
(元 IEC/TC 44 議長 IEC/ACOS 議長)

「国際標準化推進《機械安全規格創成》の中心者として貢献し、世界的な普及についても多大な貢献」

【功労賞】Dr. Pete Kines ピート カインズ 様
(デンマーク国立労働環境研究センター災害・安全研究部門 シニアリサーチャー、心理学者)

「欧州発グローバル安全思想《 Vision Zero(VZ) 》の根幹を創生し日本への普及に貢献」

【功労賞】日本大学 名誉教授 中村英夫 様
「わが国初の列車制御システム、伝送システム等の安全技術の研究と開発に貢献」

【功労賞】東京工業大学 特任教授 中村昌允 様
「経営者倫理・技術者倫理の概念の日本における定着と安全人材の育成に貢献」

【功績賞】S-Tech Lab (エステック ラボ) 大西正紀 様
「ロボット安全を基軸とした機械安全教育の普及に貢献」

《 セーフティグローバ推進機構/向殿会長と受賞者の皆様 》

向殿会長と受賞者の皆様

* 写真左から、向殿会長、東芝機械㈱/小林様、㈱田代鉄工所/田代様、日本大学/中村様、東京工業大学/中村様、S-Tech Lab/大西様*
(上部写真左から、フリードリッヒ ハーレス様、ピート カインズ様)

向殿会長ご挨拶
【向殿会長ご挨拶】
◆団体の部【功績賞】東芝機械株式会社 技術・品質本部

団体・功績賞/小林昭美様ご挨拶
受賞ご挨拶 取締役 上席常務執行役員 技術・品質本部長 小林昭美 様
安全知識を有する人材育成に積極的に取り組み、製品認定プロセスにセーフティアセッサ資格者を活用し、製品の安全化に大きく貢献した。
◆団体の部【功績賞】株式会社 田代鉄工所

団体・功績賞/田代孝信様ご挨拶
受賞ご挨拶 代表取締役社長 田代孝信 様
安全知識を有する人材育成に積極的に取り組むと共に、設計リスクアセスメントに3Dモデルを活用するなど、機械の安全化を推進され、顧客企業の安全に大きく貢献した。
◆個人の部【特別功労賞】Mr. Friedrich H. Harleß(フレードリッヒ ハーレス様)
(元 IEC/TC 44 議長 IEC/ACOS 議長)メッセージ
フレードリッヒ ハーレス様

Mukaidono Safety Award
The Safety Assessor Council presents the award for
OUTSTANDING CONTRIBUTION
to
Mr. Friedrich H. Harleß

安全に関する世界の第一人者として国際安全規格創成に深く貢献し、電気、機械の安全技術を世界に広く浸透させると共に、日本においても安全分野の国際標準化の重要性を知らしめ、その推進に多大な貢献をした。

Distinguished Professor Mukaidono
dear Ladies and Gentlemen,

When I heard that I am the laureate of the prestigious Mukaidono Safety Award in the year 2018 this was an unbelievable surprise for me and it really took me some time to realize the honour which is associated with this award.
It was in the year 2002 when I met Dr. Fujita for the first time who contacted me in those days as chairman of IEC TC 44 “Electrical aspects of machinery safety” and chairman of the Advisory Committee on Safety ACOS. We discussed the systematic of machinery safety system in IEC and ISO, particularly the benefit of a systematic risk assessment. One outcome of this was the machinery safety certification scheme in Japan with which the safety assessor system was installed.
Secondly, we discussed possibly suitable projects of NECA member companies which were suitable to be implemented as New Work Item Proposals in IEC. It makes me happy to see that Japanese activities in Technical Committees in the IEC have significantly increased.
Last but not least please let me express once again that I am really proud of having received the prestigious Mukaidono Safety Award and that it makes me really happy to hear that some Japanese standardization projects could be successfully installed in IEC.
Thank you very much once again and looking forward to hear also in future about.

向殿教授、そしてご来場の皆様

栄誉ある向殿安全賞の2018年度受賞者に選ばれたと知った時は、率直な喜びとともに、信じられない思いで一杯でした。
あまりの驚きに、素晴らしい賞を頂いたその重みを実感するまで、しばらく時間がかかったものです。
思い返しますと、Dr. 藤田とのお付き合いが始まったのは 2002年でした。私がIEC 44 「機械類の安全性ー電気的側面」と安全諮問委員会ACOSの議長を務めていた頃です。
Dr. 藤田と議論したトピックのひとつは、IECやISOの機械安全制度の制度運用、とくにリスクアセスメントの制度づくりでした。
この時の議論が元となり、日本における機械安全認証制度が形作られ、のちのセーフティアセッサ制度確立につながったのです。
また、NECA会員企業による活動のうち、どの活動がIECの新業務項目提案になり得るかについても議論を交わしました。
当時と比較すると、IECのテクニカル・コミティ(TC)への日本参加が飛躍的に増えたことを、大変嬉しく思っております。
最後になりましたが、このような栄えある賞を頂いたことに、深く感謝を申し上げます。
IECにおける日本の標準化プロジェクトが成功していることを、心から喜ばしく思っております。
日本の皆様が今後もIECで大いに活躍され、国際標準化に貢献されることを期待しています。
ありがとうございました。

◆個人の部【功労賞】Dr. Pete Kines(ピート カインズ様)
(デンマーク国立労働環境研究センター災害・安全研究部門シニアリサーチャー、心理学者)
メッセージ
ピート カインズ様

Mukaidono Safety Award
The Safety Assessor Council presents the award for
OUTSTANDING CONTRIBUTION
to
Dr. Pete Kines

労働安全衛生分野における世界一級の研究者として、新時代の労働安全衛生の概念であるVision Zero(VZ)の根幹を創生するとともに、日本においても、相互啓発による安全文化構築を指南するなど、トップマネジメントの安全への関与の重要性を指摘、提唱に大きく貢献した。

Dear Ladies and Gentleman,

I am extremely honored to receive the Mukaidono Safety Award 2018. Many safety initiatives originated in Japan going back to the Toshibumi Gamo inspired ‘Safety first’ campaign in 1919, and the ‘Zero-Accident Total Participation Campaign’ in 1973. Vision Zero strategies are all around us now, from the food and beverages we consume with zero sugar and fat, to zero defects in manufacturing and a global focus on zero waste and pollution. Countries, governmental organizations and companies are adopting Vision Zero strategies such as in traffic, fire and patient safety, to violence, assault and suicide prevention. With the current globalization trends and technological advances, the time is right for integrating Vision Zero strategies for workplace health, safety and wellbeing into company business strategies, processes and practice.
Professor Masao Mukaidono has played, and continues to play a commendable, key role in shaping safety science in Japan and abroad, including inspiring the ‘collaborative safety’ concept with humans and robots. My institution (NFA) is proud to be a part of the international cooperation with Vision Zero and collaborative safety. I would like to recognize the collaboration between the institutes and colleagues in the Partnership of European Research in Occupational Health and Safety (PEROSH), the Japanese Ministry of Economy, Trade and Industry (METI), Japan Industrial Safety and Health Association (JISHA), and Dr. Toshihiro Fujita and the Institute of Global Safety Promotion (IGSAP). To all of them, I am deeply grateful, and I wish you a successful launch and journey with Vision Zero.

ご来場の皆様

このたび2018年向殿安全賞をいただき、身に余る光栄に存じます。
蒲生俊文氏が1919年に提唱した「安全第一運動」や、1973年に始まった「ゼロ災運動」など、安全運動には日本を発祥の地とするものが数多くあります。
Vision Zero の手法は、現在あらゆる場面で取り入れられています。例を挙げると、食品・飲料分野ではノンシュガー、ノンファット。製造業においては欠陥ゼロ。
そして廃棄物ゼロや汚染ゼロに対する取組みも全世界で進んでいます。
交通や消防、医療安全分野、さらに暴力、暴行、自殺予防の面でも国家・政府機関・企業レベルで活用されています。グローバル化と技術の進化を考えると、今はまさに、職場の健康・安全・幸福を実現するVision Zero 戦略を企業のビジネス戦略やプロセス、実務に適用する絶好のタイミングなのです。
向殿教授は、日本および海外において安全科学形成に大きな役割を果たしてこられました。人間とロボットの「協調安全」を提唱されたことも大きな業績です。
私が所属するデンマーク国立労働環境研究センター(NFA)は、Vision Zero および協調安全における国際協力の一端を担うことを誇りに思っております。
欧州安全衛生研究機関協力機構(PEROSH)、経済産業省(METI)、中央労働災害防止協会(JISHA)、Dr. 藤田、そしてセーフティグローバル推進機構(IGSAP)の協調関係は大変意義深いものであります。
このたびの受賞にあたりまして、皆様に感謝申し上げると共に、Vision Zero ローンチの成功と今後の発展を心よりお祈り申し上げます。

◆個人の部【功労賞】日本大学 名誉教授 中村英夫 様

中村英夫様
列車制御システムや、保安システムの第一人者として鉄道安全技術の研究に従事され、安全技術分野をリードされると共に、わが国の安全技術の進歩、発展に多大な貢献を行なった。
◆個人の部【功労賞】東京工業大学 特任教授 中村昌允 様

中村昌允様
安全分野の第一人者として、企業安全における経営者倫理・技術者倫理の研究に従事され、学会・教育活動等を通じ、その重要性を提唱、日本の安全文化醸成に多大な貢献を行なった。
◆個人の部【功績賞】S-Tech Lab (エステック ラボ) 大西正紀 様

大西正紀様
機械安全及びロボット安全に関する研究に従事され、その成果を数多く発表されと共に委員会・教育活動等を通じて、機械安全の普及、啓発に多大な貢献を行った。