セーフティグローバル推進機構(IGSAP)は、新しい安全の概念/技術「協調安全/Safety 2.0」を提唱し、その普及・推進を通して、働く人の安全と企業価値の向上に貢献することを目的に2016年7月に設立されました。
「協調安全/Safety 2.0」とは、ICT(情報通信技術)などのデジタル技術を駆使し、人と機械と環境が互いの情報を共有・連携しながら人の安全を自律的あるいは他律的に確保する、まさにSociety 5.0時代の安全の概念/技術です。提唱者であり安全学の第一人者である、IGSAPの向殿政男会長から世界に発信されると、欧州を中心に海外の多くの専門機関や企業などに受け入れられ、現在では国際標準化に向けて歩みを進めています。
さらに「協調安全/Safety 2.0」においては、人を中心に据え、働く人のやりがいや生きがいを高めることを目指しています。実は、この考え方は、働く人の安全・健康・ウェルビーイングを実現する世界の一大潮流「ビジョン・ゼロ」と軌を一にすることから、IGSAPはビジョン・ゼロ活動に参画。2022年5月には「第2回 ビジョン・ゼロ サミット ジャパン2022」を主催するなど、現在では世界のビジョン・ゼロ活動の中心メンバーとして多数の海外機関・企業と連携しながら、働く人の安全・健康・ウェルビーイングを推進しています。
その取り組みは、「技術」「マネジメント」「人材」「ルール形成」の4側面から展開する「ホリスティック・アプローチ」と呼ぶものです。とりわけ「技術」の側面では、Safety 2.0を基軸とした、技術で、働く人のウェルビーイングを高める「ウェルビーイング・テック」を提唱し、この分野でも世界をリードしています。
働く人の安全・健康・ウェルビーイングは今や、企業にとって最も重要な経営課題の一つです。多くの国際機関・企業と情報交換を密にしながら、世界の潮流に乗り遅れることなく、製造業/非製造業における働く人が、安全な環境のなかで、心身ともに健康で、生きがい/やりがいをもって仕事をする社会の実現を目指す。そのための最先端のソリューションを提供・推進する、日本で唯一無二の団体――。それが、IGSAPです。