セーフティアセッサ資格認証制度をベースに、新たにロボット安全分野を創設、進化するロボット活用製造現場の安全を推進!
一般社団法人 セーフティグローバル推進機構(IGSAP・会長/向殿政男)は、セーフティアセッサ資格認証制度*1をベースに、新たにロボット安全分野資格(以下ロボット・セーフティアセッサ資格)を創設し、2018年度より運用を開始します。
近年、国内外の生産現場への産業用ロボット導入が進んでおり、2017年には全世界で推定35万台(うち日本製ロボット20万台)に達する見通しです。産業用ロボットによる自動化は年々高度化、複雑化しており、人とロボットが連携し安全環境を確保する協調安全《Safety2.0》の新しいコンセプトも提唱されています。一方、ロボットに起因する死亡事故は現在でも毎年発生しており、これを撲滅するためには、ロボットメーカ、システムインテグレータ、エンドユーザがリスクアセスメントやリスク低減の手法などに関する正確な知識を同等に保有し、安全確保のための業務連携を図る必要があります。ロボット・セーフティアセッサ資格認証制度は、この相互業務連携に必要な知識,能力を保有する人材に認証基準を与えることを目的としたものです。
本資格は、一般社団法人 日本電気制御機器工業会(NECA)がスキームオーナーであるセーフティアセッサ資格制度による機械安全に関する知識を有するセーフティアセッサ有資格者(SSA、SA、SLAのいずれかの保有者)をベースに、ロボット特有の安全に関する知識も十分に保有することを付帯して認証する資格制度です。従って受験者はセーフティアセッサ有資格者であることが必要ですが、同一募集期の同時受験も可能とします。なお、本資格認証制度は一般社団法人セーフティグローバル推進機構(IGSAP)が、日本認証株式会社へ制度運営を委託しています。
ロボット安全資格についての詳細はロボット安全資格制度ページをご覧ください。
*1 ロボット・セーフティアセッサ資格のベースとなる、セーフティアセッサ資格認証制度とは
機械設備に関する設計上の安全知識を有することを認証するセーフティアセッサ資格認制度は、2004年にNECAにより創設され、セーフティサブアセッサ(SSA)、セーフティアセッサ(SA)、セーフティリードアセッサ(SLA)の3段階の資格があります。生産現場の労働災害削減推進につながる資格制度であることが認知・実証されており、製造現場での機械使用に関する安全知識保有者を認証するセーフティ―ベーシックアセッサ(SBA)も加えると、2017年10月現在、国内外で資格取得者数:13,504名、資格取得社数:1,245社となっています。
また、2014年4月15日付けの厚生労働省通達「基安安発0415第1号」において、SSA、SA、SLAの資格を有する者は、設計技術者あるいは生産技術管理者に係る十分な知識を有する者とみなせること、またSBAを有する者は、機械ユーザの職長、作業主任者、各種安全担当者の機械安全教育に有効であることが明記されました。
さらに、アジア地域を皮切りにグローバルベースで本資格制度の展開が始まり、今後、本制度に基づく人のコンピテンシーに関するIEC国際標準化する取り組みも始まっています。
一般社団法人日本電気制御機器工業会(NECA)がスキームオーナーであるセーフティアセッサ資格認証制度は、制度運営を日本認証株式会社に委託しています。ロボット・セーフティアセッサ資格及びセーフティアセッサ資格に関する試験情報、講習情報などは、日本認証株式会社ホームページをご覧ください。