目次
世界、日本の安全の第一人者が登壇そして討論
〜世界は、安全で会社を強くする〜
IoTやAIなどの最新テクノロジーを活用した社会(Society5.0)迎え、世界・日本の優良企業は、安全にどのように取り組んでいるのか?
今回の国際シンポジウムは「世界は、安全で会社を強くする」をテーマに、安全に関する最新の情報をお届けします。先ず始めに、経済産業省から「「Connected Industries」による製造業の未来についての基調講演、次いで 当会会長の向殿政男より、安全に関する世界の潮流について、更にISSA(国際社会保障協会)の事務総長から『Vision Zero』の取り組みを、そして、ドイツのPilz社からはIndustry4.0の進展について、更に日本の代表的な製造業及び建設業である、トヨタ自動車、清水建設より、人とモノと環境が協調して安全を創る<Safety2.0>に対する取り組みを発表いただきます。
「Vision Zero」「Safety2.0」など安全をとりまく最新情報とそのアプローチを知る貴重な機会です。技術者や管理者だけでなく経営トップ層の方々も是非ご参加ください。
国際安全シンポジウム“興味深い4つの話題を提供”
1. 世界の安全『Vision Zero』ついに日本でも発信
2. ドイツ『Industry4.0』と協調安全
3. トヨタ自動車の経営層の安全への取り組みと協調安全『Safety2.0』への期待
4. Safety2.0による安全性・生産性の追求『シミズ・スマート・トンネル』
セミナー概要
セミナー名 | 第三回 国際安全シンポジウム 〜世界は、安全で会社を強くする〜 ※同時通訳付 |
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日時 | 2018年11月20日(火)10:00~17:00(開場9:30) |
会場 | 機械振興会館 B2ホール 東京都港区芝公園3-5-8 東京メトロ日比谷線 神谷町駅下車 徒歩8分 都営地下鉄三田線 御成門駅下車 徒歩8分 |
受講料 | 28,000円(税込み) ※昼食含む |
主催 | 一般社団法人セーフティグローバル推進機構(IGSAP) 株式会社日経BP総合研究所 |
協力 | 中央労働災害防止協会(JISHA) |
共催 | 日刊工業新聞社 |
後援 | 経済産業省 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所(JNIOSH) 一般財団法人日本規格協会(JSA) 一般社団法人日本電気制御機器工業会(NECA)、一般社団法人日本ロボット工業会(JARA) |
お申込み
受講のお申込み受付は日経BP社で行なっています。
下記URLからお申込み下さい。
https://ers.nikkeibp.co.jp/user/2018z1120safety/
プログラム
※講演の内容、時間を変更する場合があります。
トーマス・タープ氏による「CSR世界No.1への道。LEGOは安全をこう位置付け、こう取り組んだ」の講演は、講師都合により延期となりました。
時間 | 内容 |
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10:00~10:20 | 基調講演 「製造現場の安全と未来」 様々な業種、企業、人、機械、データなどがつながって、AI等によって新たな付加価値や製品・サービスを創出、生産性を向上する 「Connected Industries」と安全の重要性について。 講演者 経済産業省大臣官房審議官(製造産業局担当)/ 製造業安全対策官民協議会構成員 上田洋二氏 |
10:20~10:45 | 開会講演 「世界最大の安全国際会議『SIAS』から読み解く、安全の世界的潮流」 今年10月10日から12日までフランスのナンシ-で行なわれたSIAS(Safety of Industrial Automated Systems)会議での発表内容とトピックス(機械の安全性、人的要因、制御システム、リスクアセスメント、国際標準化など)の最新情報を紹介する。 講演者 一般社団法人セーフティグローバル推進機構 会長 / 明治大学 名誉教授(工学博士)向殿政男 |
10:45〜11:45 | 特別講演Ⅰ 「『Vision Zero(VZ)』をついに日本でも発信。製造業と建設業を中心に2000超の企業・団体が参画するVZの真髄を語る」 ISSA(International Social Security Association:国際社会保障協会)は、Safety, Health, Well-being(安全、健康、幸福)を目指し災害・疾病の予防文化を企業に広めるため 、Vision Zero(VZ)キャンペーンを世界的に展開している。今回、ISSAの事務総長が初来日し、VZの発信とその真髄を述べる。 講演者 国際社会保障協会 事務総長 ハンス-ホルスト コンコルスキー氏 |
11:45~13:00 | 昼食 向殿安全賞表彰式(12:15〜12:55) |
13:00〜13:50 | 特別講演Ⅱ 「ドイツIndustry4.0推進において必要な協調安全の考え方と安全資格制度の必要性」 ドイツが進めるIndustry4.0と協調安全との相関、及び今後の進展について、ドイツの安全の専門家がその最新事情を述べる。 講演者 ピルツ社 CEO トーマス・ピルツ氏 |
13:50〜14:40 | 講演Ⅰ 「トヨタ自動車が語る、安全への経営層の積極関与の成果と、協働ロボット活用のための協調安全『Safety2.0』への期待」 経営トップの安全文化構築への積極関与により大幅に災害が減少。そのポイントとは。また、協働ロボットを含む人協調機械の課題と今後の方向性を述べる。 講演者 トヨタ自動車株式会社 安全健康推進部 安全衛生室 主幹 星野晴康氏 |
14:40〜15:30 | 講演Ⅱ 「Safety2.0を導入した『シミズ・スマート・トンネル』で生産性と安全性を両立する」 生産性の向上と一層の安全性確保を目的として、ICT、IoT、人工知能(AI)などの最新技術を活用した次世代型トンネル構築システム「シミズ・スマート・トンネル」の開発に着手。「Safety2.0」のコンセプトを導入した次世代型トンネル構築システム開発の全容に迫る。 講演者 清水建設株式会社 土木技術本部 常務執行役員 本部長 河田孝志氏 |
15:30~15:45 | 休憩 |
15:45〜16:55 | パネルディスカッション 「世界×日本、経営×技術。会社を強くするために、経営者と技術者が今すべきことを徹底討論する」 ホットな講演内容について会場からの質問に答えながら徹底討論。受講だけでは得られない貴重な機会を提供。 パネリスト ・一般社団法人セーフティグローバル推進機構 会長 / 明治大学 名誉教授(工学博士)向殿政男 ・国際社会保障協会 事務総長 ハンス-ホルスト コンコルスキー氏 ・トーマス・タープ氏 ・ピルツ社 CEO トーマス・ピルツ氏 ・トヨタ自動車株式会社 安全健康推進部 安全衛生室 主幹 星野晴康氏 ・清水建設株式会社 土木技術本部 常務執行役員 本部長 河田孝志氏 ・中央労働災害防止協会 常務理事 阿部研二氏 モデレーター 藤田俊弘氏 |
16:55〜17:00 | 閉会挨拶 中央労働災害防止協会 理事長 八牧暢行氏 |
講演者紹介
上田洋二氏
経済産業省大臣官房審議官(製造産業局担当)
東京大学大学院(原子力工学専攻)
平成元年4月 | 通産省入省(資源エネルギー庁原子力発電安全管理課) |
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平成2年7月 | 機械情報産業局航空機武器課 |
平成4年7月 | 基礎産業局化学製品課 |
平成6年3月 | 貿易局安全保障貿易管理課課長補佐 |
平成8年5月 | 産業政策局企業行動課課長補佐 |
平成10年6月 | スタンフォード大学留学 |
平成11年6月 | 資源エネルギー庁原子力産業課課長補佐 |
平成12年12月 | 内閣官房出向(内閣衛星情報センター) |
平成14年6月 | 産業技術環境局産業技術政策課課長補佐 |
平成15年7月 | 経済産業政策局調査統計部参事官補佐 |
平成17年6月 | ジェトロニューヨークセンター出向 |
平成20年7月 | 資源エネルギー庁原子力政策課企画官 |
平成22年7月 | 産業技術環境局産業技術政策課国際室長 |
平成24年7月 | 資源エネルギー庁原子力政策課安全技術対策官 |
平成25年6月 | 資源エネルギー庁原子力基盤支援室長 |
平成26年7月 | 大臣官房参事官(調査統計グループ・総合調整担当) |
平成29年7月 | 大臣官房審議官(調査統計グループ長) |
平成29年10月 | 製造産業局大臣官房審議官(製造産業局担当) |
向殿政男
一般社団法人セーフティグローバル推進機構 会長
明治大学 名誉教授(工学博士)
1970年明治大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了。1978年明治大学工学部教授、1989年明治大学理工学部教授を経て、明治大学名誉教授。経済産業省製品安全部会長、国土交通省昇降機等事故調査部会長を務め、2005年経済産業大臣表彰受賞、2006年厚生労働大臣表彰受賞、2015年安全功労者内閣総理大臣表彰受賞。日本の安全学のエキスパート。
ハンス-ホルスト コンコルスキー氏
国際社会保障協会 事務総長
デンマーク出身。Aalborg大学修士課程修了。デンマーク雇用省および労働環境監督署(DWEA)の上級職を務めたのち、欧州労働安全衛生機関(EU-OSHA)所長を10年間務める。EU-OSHAを欧州にとどまらず世界レベルで職場安全衛生情報を発信する機関に成長させた。2005年ISSA事務総長に選出。社会保障運営のガバナンス強化、国際ガイドラインの策定、教育・支援プログラム、国際会議・セミナー運営等を指揮。2007年以降毎年開催されている世界社会保障フォーラム(World Social Security Forum)の発起人。
ILO(世界労働機関)、EU-OSHA、世界銀行グループ、OECD(経済協力開発機構)、欧州委員会、世界経済フォーラムなど国際機関との折衝役を務める。2017年の第21回世界安全衛生会議(於シンガポール)でグローバルローンチした Vision Zero キャンペーンを強力に推進し、一年間で2000以上の企業・団体参加を達成。世界の社会保障機関のガバナンスとサービスの向上を目指し、世界中で精力的な活動を続けている。
トーマス・ピルツ氏
ピルツ社 CEO
ドイツ出身。パッサウ大学で経営学を専攻、経営学修士。1996年から2005年まで北米におけるピルツの子会社Pilz Automation Safety L.P(ミシガン州)の代表取締役。2005年からPilz GmbH & Co. KGの経営パートナーとしてIT購買、研究開発、品質管理、生産を担当。ドイツ機械工業連盟(VDMA)、電気オートメーショングループ理事、シュツットガルトマイクロエレクトロニクス研究所、科学協会理事長、ドイツオートメーションおよびマイクロエレクトロニクス研究協会(DFAM)委員長、エスリンゲン科学技術アカデミー理事会メンバー。
星野晴康氏
トヨタ自動車株式会社 安全健康推進部 安全衛生室 主幹
1987年 | 日本大学工学部電気工学科卒業 |
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同年 | トヨタ自動車(株) 入社 安全衛生管理部 機械安全業務 |
2005年 | メカトロシステム部 設備制御設計業務 |
2009年 | 安全健康推進部 機械安全業務 |
2012年 | Toyota Motor Europe NV/SA(欧州統括会社)出向 安全衛生全般 |
2016年 | トヨタ自動車(株) 帰任 |
委員会委員等
2009年~ | ISO/TC199国内委員会委員 |
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2016年~ | 機能安全活用促進検討委員会委員 |
2017年~2018年 | JIS 45001+α 検討委員会委員 |
2018年 | 皮膚傷害耐性計測方法標準化部会委員 OSHMS指針見直し検討委員会委員 |
河田孝志氏
清水建設株式会社 土木技術本部 常務執行役員 本部長
1980年4月(24歳) | 清水建設㈱ 入社 土木本部技術部配属 |
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1980年(24歳) | 北海道開発局 稲里トンネル工事 0.5km 工事係 |
1981年(25歳) | 四国横断自動車道 明神トンネル(南)工事 1.0km 計測主任 |
1982年(26歳) | 東京電力世田谷弦巻通り菅路新設工事 0.8km 工事係 |
1984年(28歳) | 北陸自動車道 泊トンネル工事 1.2km 工事係 |
1989年(33歳) | 東京都 南大沢トンネル工事 0.8km 工事主任 |
1990年(34歳) | 北陸新幹線 里見トンネル工事 2.5km 工事課長、所長 |
1995年(39歳) | 北陸新幹線 御牧原トンネル(中)工事 1.0km 所長 |
1996年(40歳) | インドネシア ムシ水力発電所工事 13.0km 副所長 |
2001年(45歳) | 道道夕張新得線 赤岩トンネル工事 2.1km 所長 |
2006年(50歳) | 土木技術本部 副本部長 |
2011年(55歳) | マレーシアパハンセランゴール導水トンネル 46.3km 建設所長 |
2014年(58歳) | 土木技術本部 本部長 |
2015年(59歳) | 執行役員土木技術本部 本部長 合計 69.2km |
藤田俊弘
一般社団法人セーフティグローバル推進機構 理事(兼)セーフティエグゼクティブ委員長(工学博士)
1980年大阪大学工学部応用物理学科修士課程修了。同年、松下電器産業株式会社中央研究所入社。現在は、IDEC株式会社 常務執行役員、技術戦略本部長、IDECグループ C.T.O. 社外役職として、(一社)日本電気制御機器工業会(NECA)制御安全委員会委員長、(一社)日本ロボット工業会(JARA)理事、(独)労働安全衛生総合研究所外部評価委員、日本工業標準調査会(JISC)産業機械技術専門委員会委員、IEC/SC121A/WG3(制御回路機器)国際委員会委員を務める。平成25年度工業標準化事業表彰経済産業大臣表彰受賞。
阿部研二氏
中央労働災害防止協会 常務理事
1977年 | 中央大学法学部法律学科卒業 |
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同年 | 中央労働災害防止協会 入社 |
1998年 | ゼロ災推進部 職場の安全活動KYT 研修運営、指導を担当 |
2002年 | 健康確保推進部 職場の健康づくり、メンタルヘルス事業を担当 |
2007年 | 大阪労働衛生総合センター 副所長 事業場教育等を担当 |
2012年 | 健康快適推進部長 |
2014年 | 出版事業部長 |
2016年 | 常務理事(兼出版事業部長) |
2018年 | 常務理事 |
社外役職等
2013年 | 九州工業大学大学院生命体工学研究科 研究員(非常勤講師として安全マネジメント講義担当) |
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2014年 | 公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会理事(会員支援委員会委員) |
資格
- 心理相談員
- 産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会登録)
八牧暢行氏
中央労働災害防止協会 理事長
1951年生まれ。静岡県出身。1975年東京大学農学部卒業。同年日本鉱業株式会社(その後、新日鉱ホールディングス株式会社。現JXホールディングス株式会社)に入社。2001年日鉱金属株式会社(現JX金属株式会社)執行役員。取締役、常務などを経て、2013年副社長。この間、主に、総務、人事、広報、秘書、CSR推進、環境安全などコーポレート部門を担当。2016年7月1日より中央労働災害防止協会理事長。