タイ国泰日経済技術振興協会 TPA会長のスチャリット・クーンタナクンウォンです。
この度は栄誉ある向殿安全賞をいただきましたこと、大変光栄に思います。
ご承知の通り、タイではプーミポン・アドゥンヤデート国王が崩御され国民皆が悲しみにくれております。このような折、今回授賞式に参加できないこと、ご容赦ください。
泰日経済技術振興協会(TPA)は、日本で学んだ元留学生・研修生が中心となり、タイ国の経済並びに産業の発展のため、日本からタイへの最新技術と知識の移転、普及、人材育成を行うことを目的に設立された団体です。TPAは、昨今より複雑で高度な技術を駆使して自動化を進めたりロボットを産業に活用していくIndustrial 4.0に対応していくための準備の必要性を強く認識しています。それに伴い、機械安全の仕組みをより高度なものにしていくことが重要と考えています。
日本電気制御機器工業会(NECA)との協力のもと、安全の基本的な知識をタイへ広く普及するためSafety Basic Assessorを導入することにし、TPAは新たな研修コースを設置して知識の普及を図ると共に、資格認証を行いました。結果として2015年から2016年の1年間にタイにおいて6期272名の研修コース受講生を受け入れ、259名の合格者を輩出するに至りました。また、現在、Safety Sub Assessorのコースを準備していますが、このコースが機械設計を学ぶ人々の基本知識となるよう普及に力を入れていき、タイ産業界において安全性の底上げに貢献したいと考えています。
あらためましてこの度、向殿安全賞をいただきましたことを大変光栄に思います。この賞はタイのあらゆる産業において安全性を高めるためにNECAとTPAが相互に協力していくためのシンボルであります。この場をおかりして心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。